7月1日は「テレビ時代劇の日」に制定されています。かつては毎日のようにお茶の間で放送され、家族団らんの中心にあった時代劇。今回は、そんな時代劇が歩んだ歴史と、その不朽の魅力についてご紹介します。
映画からテレビへと受け継がれた時代劇の歴史
悪をくじき、弱きを助ける! 時代劇を見終わった後のあの「スカッと感」は、他のドラマではなかなか味わえないですよね。スクリーンからお茶の間へと舞台を移しながら、日本人の心を鷲掴みにしてきた時代劇の歴史と落日とは?
日本映画の夜明けと時代劇映画の黄金期
最初の時代劇映画は、1908年(明治41年)に牧野省三(後のマキノ省三)が製作した『本能寺合戦』だと言われています。その後、日本初の映画スターと呼ばれる「尾上松之助」が登場し、1912年(大正元年)には日本初の本格的な映画会社「日本活動写真」(日活)が誕生しました。
大正末期になると、「剣戟(けんげき)」を見せ場にした「チャンバラ映画」が時代劇の主流を占めるようになり、阪東妻三郎らの大スターが映画館のスクリーンを席巻します。しかし、1945年(昭和20年)敗戦により状況は一変。GHQの占領統治下における厳しい検閲により、「チャンバラ時代劇は軍国主義的」「敵討ちはアメリカ合衆国に対する敵対心を煽る」とみなされ、制作が厳しく制限されてしまったのです。
転機となったのは、1951年(昭和26年)の講和条約成立でした。再び自由に時代劇が作れる時代に入ると、スクリーンには時代劇映画が溢れ返り、空前の「黄金期」を迎えます。しかし1960年代に入ると、テレビの普及などから映画産業は斜陽化。時代劇の主戦場も、映画からテレビへと大きく移行していくことになります。
映画からお茶の間へ!テレビ時代劇の栄枯盛衰
テレビ時代劇の記念すべき第一歩は、1953年(昭和28年)のNHK開局の年に放送された『半七捕物帳』。なんと当時はテレビカメラによる「生放送」で演じられていたというから驚きです。
その後、1957年(昭和32年)には子ども向け時代劇『赤胴鈴之助』も放送され人気となりました。そして、1963年(昭和38年)からはNHKが大河ドラマの放送を開始します。映画界での衰退とは裏腹に、テレビ界では各局がこぞって時代劇を制作し、数々の名作と新たな時代劇スターが生まれました。
しかし、栄華を極めたテレビ時代劇も、1980年代に入ると転換期を迎えます。大掛かりなセットや衣装による制作コストの高騰、コア視聴層の高齢化、そして若者層の取り込み失敗が重なり、視聴率不振によるスポンサーの撤退が相次ぎました。そして2011年(平成23年)、42年間という長きにわたり愛された『水戸黄門』のゴールデンタイムでの放送が終了し、テレビ時代劇はひとつの大きな節目を迎えたのです。

時代劇とは何か? 時を超えて愛される「お約束」
そもそも、時代劇の面白さとはどのようなものなのでしょうか。その魅力は、以下の要素に詰まっています。
- 江戸時代が舞台: 多くの作品が、人情味あふれる江戸時代を背景にしています。
- 勧善懲悪のストーリー: 悪人が成敗され、善人が報われるという定番の展開。
- チャンバラ(殺陣): 刀が交える華麗なアクションが見る者を魅了します。
- 定番の決め台詞とクライマックス: 印籠を出す、桜吹雪を見せるなど、期待を裏切らない名シーン。
- 日本古来の精神性: 恩義、忠誠、武士道、義理人情といった美徳がドラマチックに描かれます。
様式美と義理人情が詰まった時代劇は、日本人の心の原風景とも言えます。7月1日の「テレビ時代劇の日」には、ぜひ名作の数々を振り返り、その痛快な世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
レン文化の衰退というものは、案外あっけないものだ。GHQによる検閲という強大な圧力にも屈せず、講和条約後に空前の黄金期を築き上げた時代劇。その不屈の精神も、結局は制作コストの高騰と視聴率の低下という、資本主義の冷徹な論理の前には成す術なく敗れ去ったわけだ。
どんな思想やイデオロギーによる弾圧よりも、「スポンサーが撤退する」という経済的都合の方が、時代劇を没落させるにはよほど決定的だったということだ。実に合理的で、そして容赦がない。
「悪をくじき、弱きを助ける」──そんな無敵の正義の味方たちも、予算の壁だけはどうにも斬り捨てられなかったらしい。
幾多の敵を斬り伏せてきたヒーローたちが、最後は「採算が合わない」という最も現実的な論理によってテレビ画面から消し去られた。これこそが、どの時代劇よりも出来のいい寸劇ではないだろうか。
時代劇映画の歴史
- 最初の時代劇映画は1908年(明治41年)に牧野省三が製作した『本能寺合戦』
- 日本初の映画スターは「尾上松之助」
- 1912年(大正元年)に日本初の本格的な映画会社「日本活動写真」(日活)が誕生
- 大正末期には「チャンバラ映画」が時代劇の主流となり、阪東妻三郎らが活躍した
- 1945年の敗戦後、GHQにより「チャンバラは軍国主義的」「敵討ちはアメリカへの敵対心を煽る」とみなされ制作が厳しく制限された
- 1951年の講和条約成立で時代劇制作が再び自由になり、空前の「黄金期」を迎えた
- 1960年代のテレビ普及により映画産業が斜陽化し、時代劇の主戦場がテレビへ移行した
テレビ時代劇の歩み
- テレビ時代劇の第一歩は1953年のNHK開局の年に放送された『半七捕物帳』で、当時はテレビカメラによる生放送だった
- 『赤胴鈴之助』といった子供向けも制作された
- 1963年からNHKが大河ドラマの放送を開始
- 1980年代に入ると制作コスト高騰・視聴層の高齢化・若者取り込み失敗・視聴率低下などによりスポンサーが撤退
- 2011年、42年間放送された『水戸黄門』のゴールデンタイムでの放送が終了し、テレビ時代劇は大きな節目を迎えた
時代劇の魅力の要素
- 人情味あふれる江戸時代を舞台にしたものが多い
- 悪人が成敗され善人が報われる「勧善懲悪」のストーリー
- 刀を交える華麗な「チャンバラ(殺陣)」
- 印籠を出す・桜吹雪を見せるなど期待を裏切らない定番の名シーンや決め台詞
- 恩義・忠誠・武士道・義理人情といった日本古来の精神性
初心者にもおすすめ! 傑作テレビ時代劇7選
昭和から平成にかけて日本のテレビ黄金期を支えた時代劇は、今なお色褪せないエンターテインメントの宝庫です。魅力的な脚本や迫力の殺陣、そして人情を描いたストーリーは、初めて見る方にも新鮮な感動を与えてくれるはずです。このパートでは不朽の名作時代劇を紹介します。
日本人に最も愛された時代劇『水戸黄門』の王道!
物語の舞台は江戸時代。主人公は実在した徳川光圀をモデルにしています。光圀が、佐々木助三郎と渥美格之進という二人の家臣を連れて旅をするお馴染みの設定は、明治時代に講談師たちによって生み出されました。
映像作品としての歴史も古く、1910年には日本初の映画スター・尾上松之助が光圀を演じ、彼の主演で10本を超える作品が作られていきました。その後も戦前・戦後を通して数多くの映画スターが光圀を演じ、時代劇映画の定番となりました。
テレビへと舞台を移した水戸黄門が最も広く親しまれたのは、1969年にスタートしたTBSのナショナル劇場版です。東野英治郎、西村晃、佐野浅夫、石坂浩二、里見浩太朗という5人の名優が光圀を演じ継ぎ、2011年までの放送回数は1200回を超えました。
本作ならではの見どころは、毎回期待を裏切らない「痛快なお約束展開」です。新しい町を訪れた一行が悪事を知り、風車の弥七ら密偵が決定的な証拠を掴む。そして悪人の屋敷へ乗り込み、襲いかかってくる悪党たちを助さん・格さんたちが峰打ちなどで圧倒していきます。
そして場が整ったその瞬間、「ええい、静まれ、静まれ!」の声とともに、格さんが三つ葉葵の印籠を高々と掲げ、「この紋所が目に入らぬか!こちらにおわすお方をどなたと心得る!恐れ多くもさきの副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ!」と一喝します。間髪入れずに助さんが「一同!御老公の御前である!頭が高い!控えおろう!」と畳み掛け、悪人たちは震え上がりながら観念します。
事件をめでたく解決し、また新たな土地へ旅立つ一行の姿は、まさに時代劇版、痛快ロードムービー。日本人に愛された王道中の王道時代劇なのです。
松平健主演『暴れん坊将軍』が描く、理想のリーダー像
舞台は江戸時代、八代将軍・徳川吉宗の治世。本作の主人公は、その徳川吉宗です。吉宗は江戸城を抜け出し、貧乏旗本の三男坊”徳田新之助”を名乗って町火消”め組”に身を寄せながら市井を歩き回り、悪事を暴いていきます。
主演は松平健。放送開始の1978年当時はまだ無名の若手俳優でしたが、この役を通してスターへと駆け上がりました。そして、吉宗を支えるめ組の頭・辰五郎を演じたのが、演歌の大御所・北島三郎です。シリーズの大半のエンディング曲を北島が担当、さらに主演の松平も挿入歌を歌い、物語を盛り上げました。放送期間は1978年から2002年までの約24年間、全12シリーズ・832話という驚異的な長寿シリーズとなりました。
お約束のクライマックスシーンでは、事件の黒幕の前に現れた吉宗が正体を明かし、「余の顔を見忘れたか!」と一喝。それでも刃を向けてくる悪党たちを峰打ちでなぎ倒し、最後に鋭い眼光とともに「成敗!」と言い放ち、部下の御庭番たちが黒幕を斬り倒し、事件は解決します。
将軍という雲の上の存在が、庶民のために剣を振るい悪を倒す。この分かりやすいカタルシスこそ、本作最大の魅力だったと言えるでしょう。
歴代スターが演じた『遠山の金さん』、桜吹雪は二度咲く
遠山の金さんは、江戸時代の実在の奉行・遠山金四郎景元(とおやま きんしろう かげもと)をモデルに、講談や歌舞伎で物語の型が完成しました。戦前・戦後に活躍した時代劇スター・片岡千恵蔵が映画で何作も演じたことで広く知られるようになりました。
テレビ時代劇としてはテレビ朝日系のシリーズが有名。1970年から2007年までの長きにわたり放送され 、7人もの俳優が主人公を務めました。中でも高橋英樹と松方弘樹の両名に至っては約200話も演じています。
本作の魅力は、毎話くり返される黄金展開にあります。主人公・遠山金四郎は事件が起きると、遊び人の”金さん”として江戸の町を歩き回り事件の裏側を探ります。真相を掴んだ金さんを悪人たちが口封じしようとすると、金さんは臆することなく「この金さんの桜吹雪、見事散らせるもんなら散らしてみろ!」と啖呵を切って片肌を脱いで、桜の入れ墨を見せつけます。そしてチャンバラで悪人たちを叩きのめし、部下の同心たちが来る前にさっと姿をくらまします。


後日、お白洲に引き出された悪人たちは犯行を否認し居直ります。そこで奉行・遠山が表情を一変させ、一喝。「この桜吹雪、見忘れたとは言わせねえぞ!」と片肌を脱いで桜吹雪を披露。悪人たちは奉行と金さんが同一人物だったと悟り、観念するしかなくなります。
最後は、悪人たちに厳罰を言い渡した遠山が「これにて一件落着」と涼やかに締めくくり、事件が幕を閉じるのが定番です。



時代劇の魅力である「お約束展開」って、なんだか私たちの心をホッとさせてくれる魔法みたいだなと感じました。
「水戸黄門」の印籠や、「遠山の金さん」の桜吹雪のシーン。結末が最初から分かっているのに、どうしてそんなに惹きつけられるんだろうって不思議だったんです。
でも、毎日仕事や生活の中で、予想外のトラブルや理不尽なことに直面している私たちにとって、「必ず最後は報われる」というブレない安心感は、すごく大きな救いなんですね。
現実ではなかなかスッキリ解決しないもやもやを、時代劇の主人公たちが代わりにスパッと晴らしてくれる。その痛快なカタルシスは、一日頑張って疲れた心にそっと寄り添ってくれる…。
時代劇は、そんな優しくてあたたかいエンターテインメントの形なんだなって思いました。
加藤剛の代表作『大岡越前』、30年続いた”人情の裁き”の魅力
舞台となるのは江戸時代、八代将軍・徳川吉宗が享保の改革を進めていた時期。物語の主人公は実在の人物である、南町奉行・大岡越前守忠相(おおおか えちぜんのかみ ただすけ)です。市中で起きるさまざまな事件の裏に隠された真実を見抜き、関わった人々それぞれの事情を丁寧にすくい上げたうえで、最終的に公正な裁きを下す人物として描かれています。
この大岡越前を演じたのが加藤剛。1970年から1999年までの約30年間、全15部・402話を超えるシリーズを通して、主人公を交代することなく一人で演じ続け、彼の代表作となりました。まさに、『ナショナル劇場』を支え続けた看板俳優でした。
物語の基本形は、市井で起きた事件の真相を越前が見抜き、白洲で情理を尽くした裁きを下すというもの。ただ悪を成敗するだけでなく、人の弱さや事情まで汲み取ったうえで事件を結末に導く姿勢こそ、この作品ならではの見どころです。裁きを下した後に、越前を演じる加藤剛が凛々しく「本日のお白洲はこれまで」と告げるのが定番でした。
声高に正義を叫ぶのではなく、静かに諭すように語る大岡越前の姿には、単純な勧善懲悪劇では終わらない奥行きを持っています。
『三匹が斬る!』個性豊かな浪人が旅する痛快娯楽時代劇
物語の舞台は江戸時代、諸国を気ままに旅する三人の素浪人がいます。高貴な出自をにおわせることから”殿様”と呼ばれる矢坂平四郎(高橋英樹)、千石取りになる夢を持つ直情型の久慈慎之介(役所広司)、そしてお調子者な商売人”たこ”こと燕陣内(春風亭小朝)。見事なまでに性格がバラバラな三人の浪人たちが主人公です。テレビ朝日系で1987年に第1作が放送され、2002年のリニューアル版まで計8作が制作されました。
物語の黄金パターンは、この三人がそれぞれ別のタイミングで、たまたま同じ宿場町に流れ着くところからスタートします。彼らは行動を共にすることなく、独自の経緯から同じ事件に深く関わっていきます。その際、久慈は用心棒を引き受けたらそれが悪党側だったり、燕はひと儲けのつもりで悪党一味と関わったりと、正義の味方らしからぬ経路で事件に巻き込まれることもしばしば。そんなドタバタ劇が本作に他の時代劇にはないコミカルな味わいを与えています。
しかしクライマックスでは、バラバラだった三人が合流して悪の本拠地へ乗り込み、派手なチャンバラを展開。悪党たちを容赦なく一刀両断にする結末は、時代劇ならではの痛快なカタルシスに溢れています。そして事件が解決した後は、それぞれが再び気ままな風来坊の旅に戻っていくのが定番です。
勧善懲悪のストーリーに、コミカルな掛け合いをたっぷりと盛り込んだ極上の娯楽作品。時代劇に少し堅苦しいイメージを持っている方にこそ、ぜひおすすめしたい珠玉のエンターテインメント時代劇です。



う~~ん……『三匹が斬る!』の記事を読んでて、ボクすっごい気になっちゃったんだけど、浪人って仕事がない失業中の武士だよね!? なのに、どうやって全国を気ままに旅するお金を稼いでるんだろ。
用心棒とかして日銭を稼いでるのかな?それとも、お殿様みたいな人が奢ってくれるの!?(笑)
でもさ、学校とかテストとかめんどくさいことに縛られずに、性格が違う仲間たちとドタバタしながら自由に旅するのって、めちゃくちゃ楽しそうだよね。
もしボクが時代劇の世界に生まれ変わるなら、絶対こういう気楽な浪人になって、毎日美味しいお団子とか、お蕎麦とか食べながらのんびり旅暮らししたいな〜!
でも、チャンバラはちょっと怖いから、ボクは後ろで応援する係でお願いしたい!(笑)
悪を闇に葬るダークヒーロー! 『必殺シリーズ』の魅力
正義のためではなく、金のために悪を斬る。そんな時代劇が、37年間にわたって茶の間を沸かせ続けました。『必殺シリーズ』の第一作「必殺仕掛人」は、1972年に池波正太郎の小説「仕掛人・藤枝梅安」を原作として放送。そして第二作以降はオリジナル時代劇として制作され、シリーズごとに主人公や主要メンバーを入れ替えながら2009年まで実に31作が作られました。そこまで続いたのは、単なる勧善懲悪では終わらない独自の世界観と、シリーズごとに変わる個性的なキャラクターへの支持があったからに他なりません。
舞台は江戸時代。主人公たちは皆、表向きの顔を持つ市井の人間です。シリーズを通じて最多登場を誇る中村主水(藤田まこと)は南町奉行所の同心で、日中は妻と姑に頭の上がらない情けない男。しかし裏では冷徹な殺し屋として活動しており、このギャップが長年にわたる人気の根幹となっています。
さらに、飾り職人の秀(三田村邦彦)、三味線屋の勇次(中条きよし)、組紐屋の竜(京本政樹)といった、色気と凄みを併せ持つキャラクターたちが人気となりました。
必殺シリーズが他の時代劇と一線を画すのは、主人公たちが純粋な正義の味方ではないという点です。彼らは依頼人から金を受け取り、標的を仕留める。しかし、理不尽に泣き寝入りするしかない庶民の晴らせぬ恨みを代行する姿には、他の時代劇にはないカタルシスがあります。
必殺シリーズの最大の見せ場は、表の稼業で培った技や商売道具を使って悪人を仕留めるお約束のシーンです。簪(かんざし)で急所を突いたり、色鮮やかな組紐で相手を吊るし上げたりと、それぞれの持ち味を活かしたプロフェッショナルな殺し技で悪人を葬るシーンは、このシリーズ特有の美学に溢れています。


池波正太郎の傑作時代劇『鬼平犯科帳』”鬼の平蔵”が愛した江戸の人情
物語の舞台は江戸時代。池波正太郎の人気小説を原作とするこの作品の主人公は、江戸の治安を守る組織・火付盗賊改方のトップ、長谷川平蔵。彼は悪逆非道な犯罪者には一切の容赦がなく、「鬼平」の異名で恐れられる存在です。しかし、彼の真の魅力は「清濁併せ呑む」その懐の深さにあります。
若い頃に放蕩の限りを尽くした過去を持つ平蔵は、人が道を踏み外す心の弱さや哀しみを痛いほど理解しており、情状酌量の余地がある犯罪者には手を差し伸べ、時には密偵として自分の手足として使う度量の大きさを見せます。
この魅力あふれる主人公は、時代を代表する名優たちによって演じられてきました。1969年、記念すべき最初のテレビシリーズで主演を務めたのは八代目松本幸四郎です。その後、丹波哲郎版、萬屋錦之介版が制作されました。なかでも最長のシリーズとなったのが、二代目中村吉右衛門版。100話を超える放送回数を重ね、威厳の中にも人情の温かみを漂わせた鬼平の決定版として、今も多くのファンに語り継がれています。
さらに現在は、十代目松本幸四郎が鬼平の物語に新たな息吹を吹き込んでいます。歴代キャストには血縁関係もあります。初代鬼平である八代目松本幸四郎は、二代目中村吉右衛門の実の父親。十代目松本幸四郎は二代目中村吉右衛門の甥で、八代目松本幸四郎の孫にあたります。
鬼平犯科帳の最大の魅力は、単純な善悪の二項対立に収まらない物語の奥行きにあります。町人たちや平蔵が追う盗賊にもそれぞれの事情と人生があり、それらが情感たっぷりに描写されます。人情の機微や江戸の食文化まで丁寧に描く池波正太郎の筆致が、映像の中でも生き生きと息づいており、格調の高さと娯楽性を高い次元で両立させています。
『水戸黄門』の基本情報
- 主人公は実在した徳川光圀
- 明治時代の講談師たちが現在の形を生み出した
- 映像作品の歴史は古く、1910年に日本初の映画スター・尾上松之助が光圀を演じた
- テレビでは1969年にTBSのナショナル劇場版がスタートし、2011年まで放送回数1200回超を記録
- 東野英治郎・西村晃・佐野浅夫・石坂浩二・里見浩太朗の5名が光圀を演じ継いだ
お約束の展開
- 密偵・風車の弥七らが証拠を掴み、チャンバラで助さん・格さんたちが悪党を圧倒する
- 格さんが三つ葉葵の印籠を掲げ「この紋所が目に入らぬか!」と一喝して悪人が観念する
『暴れん坊将軍』の基本情報
- 主人公は八代将軍・徳川吉宗で、貧乏旗本の三男坊「徳田新之助」に扮して悪事を暴く
- 主演は松平健で、放送開始の1978年当時は無名の若手俳優だったが本作でスターへ
- め組の頭・辰五郎役は演歌の大御所・北島三郎が演じ、シリーズ大半のエンディング曲も担当
- 放送期間は1978年〜2002年の約24年間、全12シリーズ・832話という長寿シリーズ
お約束の展開
- 吉宗が正体を明かし「余の顔を見忘れたか!」と一喝、悪党を峰打ちでなぎ倒す
- 最後に「成敗!」の一言とともに御庭番が黒幕を斬り倒して事件解決
『遠山の金さん』の基本情報
- 実在の奉行・遠山金四郎景元がモデルで、講談や歌舞伎で物語の型が完成した
- 戦前・戦後の時代劇スター・片岡千恵蔵が映画で多数演じ広く知られるようになった
- テレビ朝日系シリーズは1970年〜2007年の長期放送で、7人の俳優が主役を務めた
- 高橋英樹と松方弘樹はそれぞれ約200話も演じた
お約束の展開
- 遊び人「金さん」として事件を調査し、悪人に囲まれると片肌を脱いで桜の入れ墨を見せつける
- 後日のお白洲で奉行・遠山が再び桜吹雪を披露し「この桜吹雪、見忘れたとは言わせねえぞ!」と一喝
- 同一人物だったと悟った悪人が観念し、「これにて一件落着」で幕を閉じる
『大岡越前』の基本情報
- 主人公は実在の南町奉行・大岡越前守忠相
- 物語の舞台は八代将軍・徳川吉宗の享保の改革期
- 加藤剛が1970年から1999年まで約30年間、全15部・402話を演じ続けた
- TBSナショナル劇場の看板作品の一つ
作品の魅力
- 単に悪を成敗するだけでなく、人の弱さや事情まで汲み取ったうえで公正な裁きを下すのが特徴
- お白洲で情理を尽くした裁きを下した後、「本日のお白洲はこれまで」と告げるのが定番
『三匹が斬る!』の基本情報
- テレビ朝日系で1987年に第1作が放送され、2002年のリニューアル版まで計8作が制作
- 主人公は「殿様」こと矢坂平四郎(高橋英樹)、「千石」こと久慈慎之介(役所広司)、「たこ」こと燕陣内(春風亭小朝)の三人の素浪人
お約束の展開や作品の魅力
- 三人が偶然、同じ宿場町に流れ着く
- 独自の経緯から同じ事件に深く関わる
- 久慈が悪党側の用心棒を引き受けたり、燕が儲け話で悪党と関わるなどといった展開もある
- コミカルな味わいも特徴
- クライマックスでバラバラだった三人が合流して悪の本拠地へ乗り込み、悪党を一刀両断する痛快な結末
『必殺シリーズ』の基本情報
- 第一作「必殺仕掛人」は1972年に池波正太郎の小説を原作として放送
- 第二作以降はオリジナル時代劇として2009年まで実に31作が制作された
- シリーズごとに主人公や主要メンバーを入れ替えながら37年間続いた
人気キャラクター
- 中村主水(藤田まこと):南町奉行所の冴えない同心だが、裏では冷徹な殺し屋というギャップ
- 飾り職人の秀(三田村邦彦)、三味線屋の勇次(中条きよし)、組紐屋の竜(京本政樹)なども人気
作品の魅力
- 依頼人から金を受け取り標的を仕留める「純粋な正義の味方ではない」主人公たちが特徴
- 表稼業の技や道具を使って悪人を仕留める「殺しのシーン」が見せ場(簪で急所を突く、組紐で吊るし上げるなど)
- 理不尽に泣き寝入りするしかない庶民の恨みを代行するカタルシスが魅力
『鬼平犯科帳』の基本情報
- 池波正太郎の人気小説が原作、主人公は火付盗賊改方のトップ・長谷川平蔵(実在の人物)
- 初代テレビシリーズ(1969年)は八代目松本幸四郎が主演、その後丹波哲郎版・萬屋錦之介版が制作
- 最長シリーズは二代目中村吉右衛門版で100話超を演じた
- 現在は十代目松本幸四郎が主演
歴代キャストの血縁関係
- 初代の八代目松本幸四郎は二代目中村吉右衛門の実の父親
- 現在の十代目松本幸四郎は二代目中村吉右衛門の甥で八代目松本幸四郎の孫
作品の魅力
- 平蔵は悪逆非道な犯罪者には容赦しない「鬼」の側面と、若い頃の放蕩の過去から人の弱さを理解する「人情家」の側面を併せ持つ
- 情状酌量の余地がある犯罪者には手を差し伸べ、密偵として使う懐の深さも魅力
- 単純な善悪の二項対立に収まらず、町人や盗賊にも事情と人生があることを情感たっぷりに描く
時代劇をもっと楽しむ! 知っておきたい用語とトリビア11選
時代劇には、普段は耳にしない用語やトリビアが数多く隠されています。作品の裏側や背景を知れば、いつもの時代劇がさらに奥深く楽しめるはずですよ。
『水戸黄門』の印籠シーン、昔は毎回じゃなかった!?
「この紋所が目に入らぬか!」のセリフとともに、家臣の格さんが三つ葉葵の紋所の印籠を出す『水戸黄門』の名シーン。しかし、放送初期の頃は印籠が出ない回もあったのです。番組が続くにつれて、次第に格さんが印籠を出すおなじみのスタイルが確立されていきました。
また「印籠係といえば格さん」というイメージが強いですが、黄門さまご本人や助さん、さらにはうっかり八兵衛などが印籠を出したレアな回も存在します。国民的長寿番組ならではのエピソードですね。ちなみに印籠(いんろう)とは、元々は印を入れる道具でしたが、江戸時代には常備薬を入れるピルケースとして普及したものです。
誰もが時代劇の主人公に!「観る」から「体験する」チャンバラへ
主に刀や剣を使って激しく斬り合うアクションや、そうした映画やドラマを指す「チャンバラ」。元々は刀が打ち合う音や入り乱れて戦う様子を表す「ちゃんちゃんばらばら」が略された言葉です。
長らくテレビ画面の向こう側の世界だったチャンバラですが、今日では映画やテレビの世界ではなく、実際に人が体験して楽しむ競技へと発展しています。それが「スポーツチャンバラ」です。空気が入った安全なエアーソフト剣と専用の面を使い、身体のどこでも先に剣を当てた方が勝ちという明快なルールを採用。老若男女を問わず、誰もが時代劇のヒーローになれるスポーツとして愛されています。


本物の剣術とは違う?「殺陣」は究極のアクション・エンターテインメント
時代劇のハイライトである剣戟アクション「殺陣(たて)」ですが、もし本物の剣豪があの動きを見たら、少し驚いてしまうかもしれません。なぜなら、テレビ時代劇でおなじみの華麗な立ち回りは、実際の剣術とは違うからです。
実際の真剣勝負は一瞬で決着がつくことが多く、派手に刀を打ち合わせることは刃こぼれの原因にもなります。ではなぜあの動きになるのか?それはテレビ向けに「いかに安全に、美しく・迫力満点に見せるか」という見栄えを重視した演出だからです。リアリティよりも視聴者の満足感を優先したからこそ、誰もが興奮する名シーンが生まれるのですね。



時代劇のアクションが、本当はリアルな剣術じゃなくて「魅せる」ためのものだったって話、マジで納得! スポーツの試合とかでも、「勝つための戦い方」と「観客を沸かせる戦い」ってちょっと違うもんね。
視聴者を最高に楽しませるために、安全で美しく、しかも迫力満点に作られてるって、まさにプロのエンタメ魂を感じる!
しかも、そんなチャンバラが今や「スポーツチャンバラ」として誰でも体験できるなんて最高じゃん!テレビを見るだけじゃなくて、自分もヒーローになりきって体を動かせるなんて、考えただけでもテンション上がるね。
私も部活の仲間と一緒にやってみたい!きっと本気になっちゃって、盛り上がる自信あるわ!
大岡越前や金さんが務めた「町奉行」とは?
『大岡越前』や『遠山の金さん』でおなじみの舞台といえば奉行所です。彼らが就いていた「町奉行」という役職は、江戸の街の治安維持から裁判、行政までを一手に担う、いわば首都の最高責任者でした。彼らを支え、実際に街を駆け回って犯人を捕まえる現場の刑事が「同心」です。そして、同心が捕まえた悪人を奉行が取り調べ、最終的な判決を下す裁判の場が、白い砂が敷き詰められた「白洲」になります。
ここでトリビアをもう1つ。遠山金四郎はドラマでは「北町奉行」の印象がすっかり定着していますが、実際の遠山は北町奉行を務めたのち、後年に「南町奉行」にも就任しており、南北両方を務めた珍しい経歴を持っています。
峰打ちは安全じゃない!? 実戦における「峰打ち」の真実
時代劇の主人公が敵を殺さずに倒す時によく使う「峰打ち」。テレビでは定番の演出ですが、現実の日本刀は鋼でできた重厚な鉄の塊です。そのため、手加減せずに全力で叩きつければ、たとえ刃でなくとも当たり所によっては死に至るに十分な威力を持ちます。峰打ちで相手を死なせず倒すためには、絶妙な力加減と優れた技術が必要なのです。
そもそも武士にとって真剣を抜くことは「相手を斬って殺すこと」を意味しました。命懸けの斬り合いの中で、あえて自分のリスクを冒してまで峰打ちをする理由はなく、実戦ではほとんど行われない幻の技だったと言えます。


桜吹雪は本当? 実在の『遠山の金さん』と入れ墨のミステリー
『遠山の金さん』でおなじみの名シーンといえば、片肌を脱いで見せる見事な桜吹雪の「和彫り」ですよね。日本の入れ墨の歴史は非常に深く、なんと縄文時代にまでさかのぼるともいわれます。その後、日本において入れ墨の風習が大衆文化としてあらわれるのは、江戸時代になってからのことでした。
主人公のモデルとなった奉行・遠山金四郎景元は実在の人物ですが、ドラマのように見事な桜吹雪があったかどうかは歴史のミステリー。実在の金さんがどんな入れ墨をしていたかは「女性の生首だった」「一枚の桜の花びらだった」など諸説あり、そもそも入れ墨をしていたことを確証する文献は残っていません。あの名場面は、粋な江戸っ子伝説が生み出したロマンなのかもしれませんね。
時代劇を支える!「役馬」という名優
『暴れん坊将軍』のオープニングといえば、徳川吉宗を演じる松平健さんが馬にまたがり疾走するシーンが有名ですよね。映画・ドラマの合戦シーンなどで俳優を乗せて走る馬たちは「役馬(えきば)」と呼ばれています。
本来、馬はとても臆病で繊細な動物です。しかし、時代劇の撮影現場は怒号のような大声が飛び交う非日常的な空間。役馬たちは、そんな状況でもパニックを起こさないよう特別な訓練を受けています。安全な動きをサポートし、役者が演技に100%集中できる環境を作る彼らもまた、時代劇には欠かせない立派な「プロの俳優」なのです。
夢の年収5000万!?時代劇の武士たちのリアルなお金事情
時代劇によく登場する「浪人」とは、仕える主君を持たない失業中の武士のことです。『三匹が斬る!』の主人公たちも浪人を名乗っていますが、その一人である久慈慎之介が仕官して目指す「千石」とは武士の給料(石高)のことで、計算方法にもよりますが、現代の価値に換算すると5000万円前後とみられます。彼が就職活動に必死になるのも頷けますよね。
一方で、『暴れん坊将軍』の徳川吉宗が世を忍ぶ仮の姿として名乗るのが「貧乏旗本の三男坊」。旗本は将軍直属の家臣ですが、石高は1万石未満と幅広く、中には内職が必要なほどカツカツの家もありました。跡継ぎでもない旗本の三男坊は気楽な「ニート状態」になりやすく、吉宗が町を自由にうろつくには一番怪しまれない、絶妙な設定だったのです。
ドラマよりも暴れん坊!? 歌舞伎にもなった「め組」の伝説
『暴れん坊将軍』に登場する活気あふれる町火消「め組」。実は彼らは江戸時代に実在したのです。当時の火消しは「大名火消」や「定火消」などがありましたが、8代将軍・徳川吉宗の時代に南町奉行・大岡忠相の主導で「町火消」が誕生し、その一つが「め組」でした。
血の気も度胸もたっぷりの彼らは、火事と闘うだけでなく時には大暴れすることも。相撲の力士たちと大規模な乱闘事件を起こした「め組の喧嘩」は、江戸中で大きな話題を呼び、のちに講談や歌舞伎の人気題材になったほどです。ドラマの中だけでなく、現実のめ組もドラマチックでパワフルな江戸っ子たちだったのですね。





火事から町を守る火消しが、自ら火種となって騒動を起こすなど、全くもって褒められた話ではない。立場というものを弁えんのは、人としても失格だ。
だがな……儂には彼らの気持ちも少しは分かる気がする。火の中へ飛び込む血の気と度胸を持った荒くれ者たちだ。相手が誰であろうと、一度火がついたらそう簡単に収まらんのだろう。
騒ぎを起こすのは好ましくないが、これはもう引くに引けぬ江戸っ子の意地というやつだな。理屈や損得で簡単に頭を下げる今の人間から見れば愚かに映るかもしれん。
だが、己の面子のために意地を張り通す不器用な生き様には、今の時代にはないド根性を感じるぞ。
作品に反映された料理へのこだわり!食通・池波正太郎が遺した名作
『鬼平犯科帳』や必殺シリーズの原点『仕掛人・藤枝梅安』。これらの名作を生み出した時代小説・歴史小説の名手である池波正太郎は、大の「食通」としても知られていました。料理に関するグルメエッセイを多数執筆するほどの並々ならぬこだわりは、自身の作品にも色濃く反映されています。
しかし、池波は1990年に67歳で惜しまれつつこの世を去ります。当時連載中だった『仕掛人・藤枝梅安 梅安冬時雨』と『鬼平犯科帳 誘拐』は未完の絶筆となりました。巨匠が最後に描こうとした結末はどんなものだったのでしょうか。
見るだけじゃない!「東映太秦映画村」で体験する江戸時代
時代劇の世界に飛び込んでみたい!そんな夢を叶えてくれるのが、京都にある「東映太秦映画村」(とうえい うずまさ えいがむら)です。ここは実際に時代劇の撮影に使われる広大なセットが組まれており、一歩足を踏み入れればまるで江戸時代にタイムスリップしたかのような没入感を味わえます。
町並みを見るだけでなく、「からくり忍者屋敷」などのアトラクションで汗を流したり、日本舞踊や三味線といった本格的な文化体験ができるのも大きな魅力です。さらに近年は、仮面ライダーなどのイベントや、大ヒットアニメ・エヴァンゲリオンのアトラクションなど、現代のエンタメ要素も大集結。世代を超えて家族みんなで一日中遊び尽くせる体験型テーマパークです。



あのさ〜、時代劇とかあたしマジで見たことなくて、おじいちゃんが見てる渋いドラマってイメージだったんだけど、この記事読んで「なんとか映画村」ってとこがめっちゃ気になった!
ぶっちゃけ名前だけだとお堅い感じかな〜って思ってググってみたら、普通に江戸時代の町並みでエモい写真とか撮れそうだし、結構面白そうじゃん。
しかもアトラクションとかイベントがいろいろあるみたいだし、着物とかレンタルして映えスポットで撮ったら絶対盛れるよね〜。
歴史とか全然わかんないあたしでも、テーマパークとして普通に楽しめそうだよね。今度の夏休み、友達と京都の方に行く機会があったら、絶対寄ってみたいってカンジ!
『水戸黄門』の印籠にまつわる雑学
- 放送初期には印籠が出ない回も存在し、おなじみのスタイルは番組が続くにつれて確立された
- 印籠を出すのは基本的に格さんだが、黄門様本人・助さん・うっかり八兵衛らが出したレアな回もある
- 印籠は元々「印を入れる道具」だったが、江戸時代には常備薬を入れるピルケースとして普及した
チャンバラの豆知識
- 「チャンバラ」は刀が打ち合う音や入り乱れて戦う様子を表す「ちゃんちゃんばらばら」が略された言葉
- 現代では「スポーツチャンバラ」として競技化されており、老若男女が楽しめる
殺陣(たて)とは?
- 時代劇の華麗な立ち回りは本物の剣術とは異なる
- 実際の真剣勝負は一瞬で決着がつくことが多い
- 殺陣は「いかに安全に、美しく・迫力満点に見せるか」という視聴者向けの演出
町奉行と奉行所
- 町奉行は江戸の治安維持・裁判・行政を一手に担う首都の最高責任者
- 同心は街を駆け回って犯人を捕まえる現場の刑事にあたる
- 白洲は奉行が取り調べと最終的な判決を下す裁判の場
- 実在の遠山金四郎は北町奉行を務めた後に南町奉行にも就任した珍しい経歴を持つ
峰打ちの真実
- 日本刀は重厚な鉄の塊のため、峰打ちでも当たり所によっては死に至る威力がある
- 峰打ちで相手を死なせず倒すには絶妙な力加減と高度な技術が必要
- 実戦ではリスクを冒してまで峰打ちをする理由がなく、ほとんど行われなかった
桜吹雪の謎
- 日本の入れ墨の歴史は縄文時代にまでさかのぼるとも言われる
- 江戸時代になると再び入れ墨が行われるようになった
- 遠山金四郎が実際に桜吹雪の入れ墨をしていたかは確証する文献がない
- 「女性の生首だった」「一枚の桜の花びらだった」など諸説ある
「役馬」について
- 馬はとても臆病で繊細な動物
- 撮影に使われる馬は特別な訓練を受けている
武士のお金事情
- 「浪人」とは仕える主君を持たない失業中の武士のこと
- 「千石」は現代の価値に換算すると5000万円前後とみられる(計算方法で変わる)
- 旗本は将軍直属の家臣だが石高は1万石未満、内職が必要なほど貧しい家もあった
め組の実話
- め組は8代将軍・吉宗の時代に南町奉行・大岡忠相の主導で誕生した町火消の一つ
- 相撲の力士と大規模な乱闘事件を起こした「め組の喧嘩」は江戸中で話題となり、講談や歌舞伎の人気題材になった
池波正太郎について
- 『鬼平犯科帳』や『仕掛人・藤枝梅安』の作者で、大の食通としてグルメエッセイも多数執筆した
- 1990年に67歳で死去し、連載中だった2作品が未完の絶筆となった
東映太秦映画村
- 京都にある実際に時代劇の撮影に使われる広大なセットを持つ体験型テーマパーク
- 町並み見学のほか、からくり忍者屋敷・日本舞踊・三味線体験なども楽しめる
- 近年は仮面ライダーやエヴァンゲリオンなど現代エンタメ要素も加わっている







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